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[ジェトロ広州ニューズレター] 中国の原価管理と日系企業に頻出する問題点
2007-06-01 掲載記事
中国の原価管理と日系企業に頻出する問題点
深センナックマイツコンサルティング
2007年5月24日
中国では日本の『原価計算基準』のような原価計算に関する基準はありません。米国や日本の原価計算方法を参考にしながら、一般的な方法を採用しているのが現状のようです。
ですから、会計や税務のように中国特有の事情が多い分野に比べて、日本と共通のシステム導入や標準化をしやすい面があります。もっとも管理人員の不足によるものか、中国の日系工場は全体的に見てまだ遅れており、原価計算の導入に着手したばかり、もしくは検討中といった段階の工場が多いように見受けられます。
原価計算を正確にできていない原因として、基礎準備作業が整っていないことがあります。特に在庫管理は基礎データを収集するための重要なポイントですが、多くの工場で問題をかかえている点でもあります。まずは以下のポイントに注意して在庫管理を見直してみてはいかがでしょうか。
① 在庫の受取・払出・在庫明細帳を作成する
「受取・払出・在庫明細帳」とは中国語で「存货进销存明细账」といい、材料・仕掛品・製品すべてに対して作成すべき、在庫を管理するための表です。在庫管理担当者は在庫の移動があるごとに、この明細表に記入して実物と常に一致させる必要があります。
【受取・払出・在庫明細帳の例】
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日付 |
名称 |
期首在庫 |
当期購入 |
当期払出 |
期末在庫 |
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07/**/01 |
AA |
単価×数量=金額 |
単価×数量=金額 |
- |
単価×数量=金額 |
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07/**/10 |
AA |
単価×数量=金額 |
- |
単価×数量=金額 |
単価×数量=金額 |
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まずは在庫管理担当者を決めて在庫管理の責任を持たせます。そして購買部門の発行した仕入伝票と入庫した財貨の量の一致を確認し、入庫伝票をもとにして購買部門に連絡して支払処理、財務部門に連絡して会計処理をそれぞれ行うなど、購買部門・在庫管理部門・財務部門の間の連携がスムーズにいくように社内的に業務フローを整えることが必要です。
このとき特に保税材料と一般材料の両方を扱っている工場であれば、倉庫をそれぞれ区分し受取・払出・在庫明細帳を別々に管理するなど、保税材料が中国国内に流出してしまわないよう厳しく管理することが求められます。
定期的な棚卸を、可能であれば毎月、それに加えて四半期・半年・年度末ごとに行います。在庫管理担当者とともに財務担当者を同席させて客観的にチェックすることが必要です。
財務担当者と在庫管理担当者の意思疎通が充分にいかず、月次決算の帳簿金額が実際の在庫金額と一致しないことがよく見られますが、両者のコミュニケーションをよくするためにも棚卸の作業は非常に重要です。



